秋の七草として有名なオミナエシの花言葉に怖いものはあるのでしょうか?
怖いと感じるのは花言葉の由来になった悲劇があるからなのか、オミナエシの花言葉の由来や漢字の由来、誕生花がいつなのかをご紹介します。
オミナエシとはどんな花なのかも併せてご確認ください。
オミナエシ(女郎花)の花言葉
オミナエシの花言葉は「はかない恋」「美人」「親切」が知られています。他に、「約束を守る」などもあります。
オミナエシ(女郎花)の花言葉の由来
オミナエシの「はかない恋」や「美人」という花言葉は、オミナエシの花が咲いている様子が由来になっています。
夏の終わりから秋にかけて、花が咲いたとき風に揺られる姿は少し寂し気ではかない美人を思わせるからという説や、和歌などで美しい女性を表す比喩として使われたことからもきているとされています。
約束を守る
オミナエシは多年草のため、花が散っても季節が巡ってくるとまた花が咲きます。
その様子が、約束を守るように見えるというのが一説。
また、オミナエシは漢字だと女郎花と書きますが、能の演目に女郎花(能の読み方はおみなめし)があります。
約束を違えたと夫を恨み身投げした妻を夫が埋葬するとオミナエシが生えてきたが、風に揺れて夫を避けているように見えた。そのオミナエシに妻の思いを重ね、後に夫も同じ場所に身投げしたという話が出てきます。
その演目の中に登場する夫婦の悲劇が元になったという説もあります。
心づくし
オミナエシの花言葉には「心づくし」という言葉もあります。
残念ながら心づくしの由来は分かりませんが、心づくしのもともとの意味は物思いに心を尽くすという意味です。
そのため約束を守るの由来に共通するものが、心づくしの由来としてありそうです。
オミナエシ(女郎花)の花言葉は怖い?
オミナエシの花言葉に怖いものはありません。
ただ、「約束を守る」の由来となった夫婦の悲劇を知って怖いと感じる人もいるでしょう。
オミナエシ(女郎花)はいつの誕生花?
オミナエシが誕生花になっている日付は、9月5日や10月6日です。
オミナエシ(女郎花)の花について
オミナエシは秋の七草のひとつです。その特徴や香りについてご紹介します。
特徴
多年草で、花の開花時期は夏から秋です。細い茎と小さな黄色い花が密集して咲くのが特徴です。
花開く前のつぼみの時は黄色の粒がたくさんある様子が昔の女性が食べていた粟飯に似ているため、昔の女性を表す女郎(オミナ)の飯(エシ)でオミナエシという名前が付けられた説があります。
香り
花の香りと言えば良い香りというのが基本ですが、オミナエシの香りは苦手な人が多いです。
切り花を水に生けておくと、その水まで臭くなってしまう程です。どれほどかというと、オミナエシの別名を聞くと分かります。
オミナエシの別名は"敗醤"です。徐々に腐敗したしょうゆのようなにおいがしてくるところからついた別名があるくらい香りが独特です。
秋の七草のひとつなので、シーズンになるとお花屋さんでも取り扱われますが、家で愛でる場合はこまめに水替えをしましょう。
種類
オミナエシにはいくつかの種類があります。
オミナエシ科のオミナエシ属に分類されるものには、オトコエシ、ハクサンオミナエシ、キンレイカがあります。