早春に白や黄色などいろいろな色の花を咲かせるスイセンは、とても育てやすい植物なので、ガーデニングで楽しんでいる方も多いと思います。
そんなスイセンには、少し注意が必要な花言葉がつけられていることをご存じでしょうか。
スイセンの花言葉や誕生花についてをご紹介するので、ぜひ最後までご確認ください。
スイセン(水仙)の花言葉
スイセン全体の花言葉は、「うぬぼれ」「自己愛」です。あまり良い意味でとることができない花言葉なので注意しましょう。
意味
「うぬぼれ」とは、自分の能力や姿以上に自分が優れていると思い得意になっていることを言います。
自分に自信を持つことは大切ですが、自分を過剰評価してしまっているので周りからはあまりよく思われません。
「自己愛」は、自分のことばかりを気にしたり、自分の非を認めなかったり、自分に酔っているようなことを言います。
自分のことが好きなのはいいことですが、こちらも周りからはあまり良く思われません。
希望
花言葉からはあまり良いイメージのないスイセンですが、欧米ではスイセンは「希望」の象徴とされています。
由来
水に映った自分の姿に恋をして、スイセンになったと言うナルキッソスの伝説というものが「うぬぼれ」「自己愛」の花言葉の由来になったと言われています。
スイセン(水仙)の花言葉は怖い?
スイセンの花言葉は怖いと聞いたことがあるかもしれません。実際には「うぬぼれ」「自己愛」なので良い意味ではありませんが怖いものではありません。
怖いと言われるのは、上でも紹介したナルキッソスの伝説からだと考えられます。
ナルキッソスの伝説とはどのような話なのでしょうか。
ナルキッソスは女性からも男性からも愛されるような美少年でしたが、とても高慢で誰もを受け入れずにいました。
女神ネメシスは、そんなナルキッソスに自分以外の人を愛せなくなる呪いをかけナルキッソスは、水面に映る自分の姿に恋をしたまま水辺で死んでしまいました。
その水辺にうつむくようにしてスイセンが咲き、ナルキッソスがスイセンに変わったと言われているのです。
この言い伝えから花言葉がつけられ、怖いと言われているのだと思います。
スイセン(水仙)はいつの誕生花?
スイセンは、色によって誕生花が変わり、白いスイセンは1月3日、1月13日の誕生花で、黄色のスイセンは1月2日、4月3日の誕生花です。
スイセン(水仙)の花の色別の花言葉
スイセンにはいろいろな種類があり、咲かせる花の色によっても花言葉が変わります。下記で色別の花言葉についてご紹介します。
紫
紫色の花を咲かせる釣鐘水仙の花言葉は、「謙遜」「変わらない愛」です。また、釣鐘水仙は「シラー カンパニュラータ」や「ヒアシンソイデス」などとも呼ばれていて、紫以外にもピンクや白の花を咲かせることもあります。
白
白い花を咲かせるスイセンの花言葉は、「尊敬」「神秘」です。良い花言葉なので、尊敬する相手へのプレゼントにいかがでしょうか。
黄
黄色の花を咲かせるスイセンの花言葉は、「もう一度愛してほしい」「私のもとへ帰って」です。切ない花言葉なので、プレゼントには注意が必要です。
赤
スプレケリア・フォルモシッシマは、燕水仙(ツバメスイセン)とも呼ばれ赤い花を咲かせます。花言葉は、「幸せを知らせる」「賛美される恋」「素朴な人」です。
黒
黒い花を咲かせるスイセンはないので花言葉も存在しません。
スイセン(水仙)の花の種類別の花言葉
スイセンにはたくさんの種類があって種類によっても花言葉が変わります。スイセンについてや種類別の花言葉をご紹介します。
水仙について
水仙は、ヒガンバナ科の植物で、北アフリカやスペインなど地中海沿岸に野生種が自生しています。香りの良い花なので天然香料や香水として使われています。
また、香りがよく美しい花ですが、水仙は毒を持っています。玉ねぎやニラに似ているので間違えて食べてしまわないように気をつけましょう。
夏水仙
夏水仙は、道の片隅に咲いていることが多いので見たことがある方も多いと思います。淡いピンクの花を咲かせる夏水仙の花言葉は、「楽しさ」「悲しい思い出」「深い思いやり」などです。
ニホンスイセン(日本水仙)
ニホンスイセンは初冬から咲き始め、一本の花枝の先にたくさんの花を咲かせます。ニホンスイセンの花言葉は「自己愛」「神秘」です。
ヒオウギスイセン
オレンジや赤、ピンク、紫などいろいろな色の花を咲かせるヒオウギスイセン。
葉の形が檜扇の形に似ていることから名付けられたと言われていて、花言葉は、「豊かな心」「知性」です。
八重咲き
八重咲きスイセンは花にとてもボリュームがあり華やかです。花言葉は、「自己愛」「うぬぼれ」「気高さ」「愛をもう一度」です。
ミニ水仙
ミニ水仙は「ティタティタ」と呼ばれる小さいサイズの水仙です。花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」「自尊心」です。