河原などに自生し、古くから秋の七草のひとつとして親しまれているフジバカマは小さな可憐な花を咲かせ、万葉集でも歌われています。
植えられている時には無臭ですが、乾燥させると茎や葉から桜の葉のような香りを放つことから、ポプリなどとしても利用されてきました。
ここではそんなフジバカマの花言葉や特徴などをご紹介します。
フジバカマの花言葉
フジバカマの花言葉は「あの日を思い出す」「躊躇」「ためらい」「遅れ」です。
フジバカマの花言葉の由来
「あの日を思い出す」の花言葉は、その昔雨の中をさまよっていたお姫様が翌日に姿を消し、お姫様がいた場所にきれいな藤色の花が咲いていたという逸話から由来していると言われています。
またフジバカマは、少しずつ小さな花を咲かせることから、「躊躇」「遅れ」「ためらい」といった花言葉が付けられました。
フジバカマの花言葉には怖い意味もある?
上で紹介した通り「躊躇」「ためらい」などのネガティブな意味はあるものの、特に怖い花言葉はありません。
フジバカマはいつの誕生花?
以下で紹介します。
9月28日
9月に最盛期を迎えるフジバカマ。9月28日の誕生花です。
11月6日
8月~11月に花を咲かせるフジバカマは11月6日の誕生花です。
誕生日に誕生花をプレゼントすることはすてきなことですが、フジバカマはネガティブな花言葉を含んでいますので、プレゼントする際には注意が必要かもしれません。
フジバカマの花について
フジバカマはキク科・ヒヨドリバナ属に分類される多年草で、藤色の小さな花をたくさん咲かせます。
藤色の花の花弁の形が袴に似ていることからその名が付けられました。
特徴
開花時期は8月~11月で、花色は淡紅、紫、青、ピンク、白など。
すっと伸びた茎の先端に5mm程度の花を房状に咲かせ、やや細長い葉に斑入り種もあります。
中国では芳香剤として古くから利用されてきました。
種類
フジバカマの名で市販されている多くは、フジバカマとサワヒヨドリの雑種とされています。
代表的な品種にはサワヒヨドリをはじめ、ヒヨドリバナ、サワフジバカマ、ハマサワヒヨドリなどがあります。
現在の日本では自生に適した環境が減ったことから、絶滅危惧種に指定されています。