ホオズキ(鬼灯、酸漿)花言葉「私を誘って」「浮気」の由来

花よりも特徴のある提灯のような形をした果実が印象的なホオズキは、お盆に飾られることで有名なナス科の植物です。

観賞用としてだけではなく、食用としても栽培されているホオズキの魅力を花言葉やその由来などを含めてお伝えします。

ホオズキ(鬼灯、酸漿)の花言葉

ホオズキの花言葉は「偽り」「ごまかし」「自然美」「心の不安」「不思議」「私を誘って」「浮気」などです。

日本の歴史との関係

ホオズキが最初に記録として登場されたと言われている古事記には、ヤマタノオロチの赤い目をホオズキに例えた描写があり、その他にも昔から薬草や、鎮静剤などの役割をすると言い伝えられています。

また、お盆にはホオズキの形が提灯に似ていることから、ご先祖様を迎えるための飾りとしても使われます。

毎年ホオズキの開花にあわせて日本の各地では「ほおずき市」が開催され、江戸時代から続く東京の浅草寺ほおずき市は100軒以上のホオズキの露天が並び、多くの人で賑わいます。

他にも言い伝えはいろいろとありますが、さまざまな時代を経てホオズキは日本の歴史と深く関ってきたことがわかります。

ホオズキ(鬼灯、酸漿)の花言葉の由来

果実のように見える大きな提灯の形をした萼(ガク)は、実際には果実ではなく袋で、その中には小さな実しかなく、その様子が「偽り」や「ごまかし」の花言葉の由来になったと言われています。

私を誘って

ホオズキの花言葉の一つ「私を誘って」は、ホオズキにホホと言う虫が集まることからこのような言葉がつけられたと言われています。

浮気

食用ではない観賞用のホオズキには毒があり、江戸時代には堕胎する方法として使われてきたと言われていて、浮気をした女性が身ごもった子を堕胎するためにホオズキを食べたという言い伝えから「浮気」と言う花言葉がつけられたようです。

ホオズキ(鬼灯、酸漿)の誕生花

ホオズキは7月8日、12月29日の誕生花です。

ホオズキ(鬼灯、酸漿)の花の色別の花言葉はある?

ホオズキには淡いクリーム色の花が咲き、食用のホオズキ(鬼灯、酸漿)の実は黄色、観賞用のホオズキ(鬼灯、酸漿)の実はオレンジ色をしていて、この色別の花言葉の違いは現在のところないようです。

ホオズキ(鬼灯、酸漿)の英語の花言葉

ホオズキの英語の花言葉は「decepution(ごまかし)」で、ホオズキが英語で「Winter Cherry(冬のさくらんぼ)」と呼ばれていることなどから、さくらんぼには似ているが違うものと言う意味でこのような花言葉がつけられたと言われています。

ホオズキ(鬼灯、酸漿)について

ホオズキには食用と観賞用があり、大きな違いは食べられるか、食べられないかの違いの他、提灯の色に大きな違いがあり、食用は提灯の袋と実の色が黄色く、観賞用は提灯の袋と実の色がオレンジ色をしています。

意味

ホオズキと言う名にはいろいろな意味が込められていて、オレンジ色に染まるホオズキが頬を赤く染める様に見えることから、もしくはホホと言う虫がつきやすいことなどさまざまです。

食用のホオズキの味は、甘酸っぱいものからとても甘いものまで産地によって味が変わります。

観賞用のホオズキの味は酸味と苦味があり、体調を崩す恐れがあるため、食べることは控えましょう。

ホオズキ(鬼灯、酸漿)の葉は提灯の色がとても映える緑色をしています。

ほおづき(ホオヅキ)?ほおずき(ホオズキ)?正しいのは?

ホオズキは「ほおづき」と表記するのが一般的です。

「ほおづき(ホオヅキ)」と表記されているものが必ずしも間違っているとは言えませんが、ホオズキの別名の一つに奴加豆支(ヌカヅキ)と言う名があり、この別名が「ほおづき(ホオヅキ)」と表記されてしまう原因なのかもしれません。