野草としてそこここに広がっているクローバー(シロツメクサ)は特に珍しいものではりませんが、稀に四つ葉のクローバーを見つけると嬉しいものです。
誰もが一度は四つ葉のクローバーを探したことがあるのではないでしょうか。
このページでは、幸運のシンボルとされる四つ葉のクローバーについて、少し怖い意味もある花言葉や、どうして四つ葉のクローバーが発生するのかなどについて紹介します。
四つ葉のクローバーの花言葉
四つ葉のクローバーの花言葉は、「私のことを想って」「幸運」「約束」などがあります。これらの花言葉は、キリスト教との深い関連があるようです。
いにしえのアイルランドには、キリスト教の布教活動にクローバーを使ったという、パトリックという司祭がいました。
クローバーの3つの葉を用いて、キリスト教の「父、子、聖霊」が一つにまとまっているという三位一体の教義を伝えたといいます。
「私のことを想って」の「私」とは神のことであり、創造主である神のことを考えてくださいという意味にも捉えられるそうです。
これらの布教の背景から、クローバーには幸せを呼ぶ聖なるパワーがあると考えられ「幸運」という花言葉がつけられました。
そして「約束」という花言葉ですが、アイルランドの祝日の一つ、「聖パトリックの祝日」にはクローバーを身につけてお祝いするという習慣があり、この習慣を忘れないようにとつけられた花言葉のようです。
また、クローバーの葉の模様は守護の力があるとされ、古代のケルト人の間ではお守りとして広まっていました。
このように三つ葉のクローバーも古くからラッキーアイテムとされてきたので、見つけるのが稀な珍しい四つ葉のクローバーには、さらなる強いパワーがあると考えられました。
四つ葉のクローバーの花言葉は怖い?
実は、四つ葉のクローバーの花言葉には、少し怖いと感じるような花言葉もあります。それは「復讐」です。
以下で、四つ葉のクローバーが持つという「復讐」の花言葉について解説します。
復讐
全体的に幸せな花言葉が多い四つ葉のクローバーに、なぜ「復讐」といった花言葉があるのでしょうか。
それは、聖なるパワーが宿ると考えられた四つ葉のクローバーが、約束を破った時にはそのパワーが負の方向に働くと考えられたからなのです。
幸運の聖なるパワーが、逆に働く時には「復讐」となってそのパワーが作用すると考えられました。
日本での四つ葉のクローバーの花言葉の意味
西洋では、キリスト教と関連が深かった四つ葉のクローバーの花言葉ですが、日本ではどうなのでしょう。
日本では、クローバーの三つ葉は「希望、信仰、愛情」をあらわすとされ、4枚目の葉は幸運とされました。
四つ葉のクローバーはいつの誕生花?
四つ葉のクローバーは、4月2日、6月17日、11月16日の誕生花となっています。
四つ葉のクローバーの英語の花言葉
四つ葉のクローバーの英語の花言葉は、「Be Mine(私のものになってください)」「good luck(幸運)」などです。
四つ葉のクローバーについて
見つけると嬉しい四つ葉のクローバーですが、どのような花が咲くのでしょうか。
また、どのような条件がそろうと、この珍しい四つ葉のクローバーは発生するのでしょうか。以下で、それらについて調べてみました。
花
クローバーとは、一般的にシロツメクサを指します。
2cmに満たないくらいの丸い花のように見えますが、小さな白い花がたくさん集まって丸く見えています。
一般的な三つ葉のクローバーと四つ葉のクローバーでは、花に違いはありません。
条件
通常3枚のクローバーの葉が、4枚になる理由は諸説あるようですが、突然変異や傷などの刺激が原因のようです。
茎などの遺伝子が突然変異すると、葉が4枚になることが観察されています。傷によるものは、葉が踏まれることなどが原因です。
葉がまだ小さい時に人や動物に踏まれたりして傷ができると、葉の枚数が変わってしまうことがあります。
また、土壌の性質によるものではないかという研究もされています。リン酸が多い土壌には、四つ葉のクローバーが多く発生したという研究結果があります。