アジサイ(紫陽花)の花言葉は怖い?「高嶺の花」や色別も

青やピンクなどいろいろな花の色を楽しませてくれるアジサイ。梅雨の時期に美しく咲く姿は他の花にはない魅力があるものです。

そんなアジサイにはたくさんの花言葉が付けられています。ここでは、アジサイの花言葉や種類、花についてなども詳しく説明します。

アジサイ(紫陽花)の花言葉

アジサイの花言葉は「団らん」「和気あいあい」「家族」「移り気」「浮気」「冷酷」「無情」「辛抱強さ」などです。

アジサイ(紫陽花)花言葉の意味

アジサイの花言葉はたくさんありますが、良い意味のものと悪い意味のものに分けられます。下記で意味についてを説明します。

良い意味

「団らん」は、家族など親しい人が集まり楽しく過ごすことを意味し、「和気あいあい」はみんなで楽しんでいる様子のことを、「家族」は夫婦や親子などつながりのある人を意味します。

どの言葉も家族が仲良く過ごしていることを意味するのでとても良い花言葉です。

母の日におすすめ

「団らん」「和気あいあい」「家族」の花言葉を持つアジサイは母の日のプレゼントにもおすすめです。

いろいろな色が楽しめる可愛らしいアジサイに、上記の花言葉を添えてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

結婚式に使える?

可愛らしい花姿のアジサイを結婚式のブーケや装花に使うこともできます。また、結婚のお祝いの花束にアジサイの花をプレゼントするのもおすすめです。

ですが、アジサイには「移り気」「浮気」「冷酷」「無情」など少しネガティブな花言葉もあるので、ブーケや装花に使うときにはアジサイの花言葉を伝えるような演出を加えたり、プレゼントに選ぶときはメッセージカードを添えるなど、伝えたい花言葉が相手に伝わるように気をつけましょう。

悪い意味

「移り気」「浮気」は他のことへ気が変わりやすいことを意味し、「冷酷」は思いやりがなくむごいこと、「無情」は人間らしい感情がなく思いやりがないことを意味します。どれもネガティブな言葉で良い意味を持ちません。

アジサイ(紫陽花)の花言葉は怖い?

アジサイの花言葉は怖いと聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これは悪い意味の「冷酷」「無情」からくるものだと思われます。

この花言葉を意味してアジサイをプレゼントされたら怖いと思いますよね。プレゼントするときには注意しましょう。

アジサイ(紫陽花)の花言葉の由来

アジサイに付けられた花言葉はアジサイの花姿が由来になっています。

「団らん」「和気あいあい」「家族」は小さな花がたくさん集まって寄り添って咲いている様子から付けられたと言われています。

また、「冷酷」「無情」は青い花の姿が由来になったと言われ、「辛抱強さ」は梅雨の雨が多い時期でも可憐に花を咲かせ、開花している期間が長いことから付けられました。

高嶺の花

アジサイは花の色が変化するので、その姿から手に入れることができない女性にたとえられ、「高嶺の花」を意味することもあります。

浮気

アジサイは土の性質によって花の色を変えます。いろいろな花の色を咲かせることから、「浮気」「移り気」という花言葉が付けられました。

アジサイ(紫陽花)の花の色別の花言葉

アジサイにはいろいろな花の色があります。下記で色別の花言葉をご紹介します。

紫の花を咲かせるアジサイの花言葉は「辛抱強い愛情」「神秘」「清澄」です。

ピンク

ピンクの花を咲かせるアジサイの花言葉は「元気な女性」「強い愛情」です。

青い花を咲かせるアジサイの花言葉は「辛抱強い愛情」「冷淡」「高慢」です。

緑の花を咲かせるアジサイの花言葉は「ひたむきな愛」です。

白の花を咲かせるアジサイの花言葉は「寛容」「ひたむきな愛情」です。

赤の花を咲かせるアジサイの花言葉はピンクの花言葉と同じ「元気な女性」「強い愛情」です。

アジサイ(紫陽花)の種類別の花言葉

アジサイにはたくさんの種類があり「ガクアジサイ」や「西洋アジサイ」に分けることができます。

その中の日本原産のガクアジサイにだけの花言葉があり「謙虚」です。その他細かい種類別の花言葉はないようなので全体を指す花言葉と同じと考えましょう。

下記ではさらに詳しい種類別の特徴をご紹介します。

万華鏡

花びらが少しシャープで、ふちが白くなるようにグラデーションをかけたような花びらが特徴です。八重咲きの品種なので華やかではありますが、シャープな花びらが繊細な印象を与えます。

コンペイトウ

コンペイトウは八重咲きで、花びらの周りが白く縁取りされたような色をしています。花の形が星形のようなのでとても可愛らしいアジサイです。

コットンキャンディ

コットンキャンディは綿あめのようなふわふわした見た目です。淡い色をしていて見た目も優しく華やかなので、結婚式などにおすすめの種類です。

おたふく

おたふくは、一重咲きで花びらが内側に巻き込んで丸くなっているのが特徴です。花びらが左右非対称なので見る花によって姿を変える面白いアジサイです。

てまりてまり

てまりまりは、八重咲きでたくさんの小さな花が集まって、てまりのような球体になって花を咲かせます。

コアジサイ

コアジサイは、3~4mmほどの小さな花を咲かせる日本に自生するアジサイです。花が集まっててまりのように丸く花を咲かせますが、とても小さな花が集まるので、少しさみしげな印象のアジサイです。

フェアリーアイ

フェアリーアイは、八重咲きで少し大きめな花をつけるのでとても華やかなアジサイです。花の色は優しい印象で、柔らかく華やかなのでプレゼントにも向いています。

フェアリーラブ

フェアリーラブはフェアリーアイの姉妹品種なので花の形などはよく似ています。一番の違いは花の色でフェアリーラブは発色がよく、より豪華な印象のアジサイです。

ひな祭り

ひな祭りは八重咲きで、白色の花びらを赤や青などの色で縁取ったような見た目です。花の形が星の形のようになっているのでとても可愛らしいです。

マジカルレボリューション

マジカルレボリューションは、切り花用に作られた品種なので茎が丈夫なのも特徴の1つです。

青やピンクや黄色が混ざり合った色から徐々に色を変えていく変わったアジサイで飽きずに長く楽しむことができるのが魅力です。

チボリ

チボリは鮮やかな色の花を咲かせ、1つ1つの花が大きいのでボリュームのあるアジサイです。

アジサイ(紫陽花)の英語の花言葉

アジサイの英語の花言葉は「heartlessness(無情)」「boastfulness(高慢)」「You are cold(あなたは冷たい人)」です。

アジサイ(紫陽花)の花言葉は海外と日本では違う?

アジサイの花言葉について上記で説明しましたが、日本と海外で花言葉に違いはあるのでしょうか。

日本

日本のアジサイの花言葉は上記でも説明した「団らん」「和気あいあい」「家族」「移り気」「浮気」「冷酷」「無情」「辛抱強さ」ですが、「団らん」「和気あいあい」「家族」などの良い意味の花言葉は海外では言われていないようです。

海外

英語の花言葉は「無情」「高慢」「あなたは冷たい人」です。

華やかだけど色の移り変わりが激しいアジサイはイメージを悪くするといった意味をもちネガティブな印象が持たれています。

フランス

アジサイはフランスの土壌ではピンクや赤など明るい色の花を咲かせることが多くそんなアジサイの明るい印象から「元気な女性」が付けらました。

アジサイ(紫陽花) の花について

アジサイは、6月~7月の梅雨の時期に花を咲かせます。いろいろな色の花を咲かせますが、どうして色が変わるのでしょうか。

また、花だと思っている場所は実は装飾花で花は別にあります。下記で、色の変化についてと花のしくみについてを説明します。

アジサイの花の色は土の性質と花の老化が関係します。

アジサイの花には色素が含まれていて、それが土中から吸収されたアルミニウムと結合することによって色の変化が起こり青くなります。

アルミニウムは酸性の土に溶けやすいので酸性の土で育ったアジサイは青色の花を咲かせ、中性からアルカリ性の土で育ったアジサイはピンクの花を咲かせます。

翌年に違う色の花を咲かせるのは土がアルカリ性から酸性に変わったなどの土に変化があるからです。

また、花が老化することで色が変化するものもあります。これは花の色素が分解されることによって、咲き始めから秋にかけて色が変化するのです。

真の花

アジサイといえば色とりどりの花の色を思い浮かべますが、あの紫やピンクの可愛らしい色をしている部分は装飾花と呼ばれるガクが変化したもので花びらではありません。

近くで観察すると花びらと思っている装飾花の中心にとても小さく花を咲かせています。これがアジサイの本当の花なのです。