ハス(蓮)の花言葉。種類や英語の意味、色別について

神秘的な魅力で、古来から人を魅了してやまないハス(蓮)。

ハスは、さまざまなものの象徴や豊かなイメージを持つ魅力的な花ですが、花言葉はどのようなものがあるのでしょうか。

このページでは、ハスについて色別の花言葉から、種類やイメージまで詳しく紹介します。

ハス(蓮)の花言葉は?

ハスの花言葉には「清らかな心」「神聖」「休養」といったものがあります。

ハス(蓮)の花言葉の意味

ハスには、極楽浄土に咲く清らかで神聖な花というイメージがあります。

このイメージ通りにハスの花言葉には、世俗的な執着から離れた清らかな心や、悟りの地に汚れなく咲くような神聖さといった意味があります。

ハス(蓮)の花言葉の由来

水性植物であるハスは、真水でも育ちますが、泥水で育ったほうが大きな花を咲かせます。きれいな水だと、小さな花しか咲かせることができないそうです。

たとえその足元が泥につかっていても、一点の汚れもなく水面一面に美しく咲くハスの花は、世俗的なものから離れた悟りの地である極楽浄土で咲く花にふさわしいものです。

こうした、ハスが泥水の中から美しい花を咲かせることが由来となって、日本では「清らかな心」や「神聖」という花言葉がつけられました。

また、ハスの花は早朝の午前中に咲きますが、午後には閉じてしまいます。そのことが、「休養」というハスの花言葉の由来になっているようです。

ハス(蓮)の花の色別の花言葉

水辺を彩るように咲くハスは、とても華やかで、さまざま色があります。以下で、ハスの花の色別の花言葉を紹介します。

白色のハスには、そのイメージ通りの「純粋」「潔白」という花言葉があります。

ピンク

ピンク色のハスには、ピンク色が愛情をイメージする色のことから「信頼」という花言葉がついています。

青色のハスの花は自然界には存在していませんが、仏教の聖典では、青蓮(せいれん)は「清廉潔白」を意味するものとして記されています。

ハス(蓮)の英語の花言葉

ハスの花には、英語では「estranged love(離れゆく愛)」という花言葉があります。

ハスの開花期間は4日間と短いため、この花言葉がつけられました。

ロータス

ハスは、英名はロータス(Lotus)です。

ロータスという言葉はギリシア語から来ており、エジプトに自生するスイレンの一種が由来とされています。

ハス(蓮)の花について

ハスの花は、その神秘的な魅力で古来から人を惹きつけてきました。以下で、ハスの種類やイメージについて紹介します。

種類

ハスは、インド原産のハス科ハス属の多年生水性植物です。食用、観賞用としてはもちろん、薬用としても活用され、湿地で栽培されています。

たくさん種類があるハスですが、大きく分けて2種類あり、アジア周辺のピンク色の花弁をもつ「ヌシフェラ種」と、アメリカ周辺の黄色い花弁をもつ「ルテア種」に分けられます。

イメージ

泥の中から気高く咲くハスの花には、古来から神聖なイメージがありました。

その清らかなイメージは、ヒンドゥー教や仏教などの宗教においても聖なる花として多く用いられています。

ハスの凛とした姿は、俗世に翻弄されず清らかに生きる者の姿をイメージさせるとして、古くから多くの人の心を捉えてきたようです。

象徴

ハスは、「蓮は泥より出でて泥に染まらず」といった成句にもあるように、世俗に染まらない清らかさや神聖さの象徴として用いられることが多いようです。

古くはインダス文明の頃からハスの花は神聖さの象徴とされていました。

ちなみにハスは、その国の国民に愛され国を象徴する花として、インド、スリランカ、ベトナムの国花になっています。