映画やミュージカルなどで聞くことのある花の名前として有名なエーデルワイスは、スイスアルプスの妖精と呼ばれることもある美しい花です。
高山に自生し、かつては険しい山を制覇した登山者の登頂の証として持ち帰られたことのあるエーデルワイスの花言葉、その名の由来などをお伝えします。
エーデルワイスの花言葉
エーデルワイスの花言葉は「大切な思い出」「勇気」「奥ゆかしい美しさ」「高貴」「崇高」「初恋の感動」「忍耐」などです。
エーデルワイスの花言葉の由来
「大切な思い出」という花言葉は、スイスの言い伝えが由来と言われています。ある登山家が、天使に恋をし、人間と天使のかなわぬ恋に苦しみます。
登山家は、かなわぬ恋なら天使の美しい姿を見てしまう苦しみから救ってほしいと祈ります。その気持ちを知った天使はエーデルワイスの花を残し天へと帰ったそうです。
その他にも、イタリアでは山で遭難し亡くなった夫の側にいたいと言う妻の願いを知り、山の神が妻をエーデルワイスに変え、夫の側にいられるようにしたなどの言い伝えがあります。一緒にいられないせつなさなどが込められた花言葉ですね。
勇気
「勇気」を初めとする「忍耐」などの花言葉は、エーデルワイスが険しい山の崖などに咲き、簡単に見たり採取したりできないことが由来していると言われています。
エーデルワイスの花言葉は怖い?
エーデルワイスの花言葉には怖い意味は含まれていません。
ただし、エーデルワイスは先ほどお伝えしたとおり、高山に咲く花で、かつてはこの花を見るためには危険な山道を登らなけらばならなかったそうです。
このようなエピソードが人によっては怖いと感じてしまうかもしれません。
エーデルワイスの英語の花言葉
エーデルワイスの英語の花言葉は「noble courage(高潔な勇気)」「daring(大胆不敵)」などです。
エーデルワイスの花について
エーデルワイスの原産地はヨーロッパアルプスの石灰岩地の高山です。
古くから薬草として使われ、抗紫外線効果があると言われスキンケア用品などにも使われています。
エーデルワイスの花名の由来は、ドイツ語で高貴を意味するエーデルと白を意味するワイスが合わさったものです。
特徴
エーデルワイスの開花時期は5月~6月で、その花名の通り純白の花が咲きます。また、エーデルワイスはスイスやオーストリアの国花です。
種類
他の花と比べるとエーデルワイスの種類は30種類ほどと少なく、高山に自生しているため品種改良はあまりされていません。
エーデルワイスは現在スイスでは採集禁止の植物で、自生しているものはとても貴重です。
日本に自生しているエーデルワイスと同じウスユキソウ属の種類は、岩手県に自生する「ハヤチネウスユキソウ」や東北地方に自生する「ミヤマウスユキソウ」、南千島が原産と言われている「チシマウスユキソウ」などがあります。